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その他の不安障害症状

社会不安障害

社会不安障害 社会不安障害・社交不安障害(SAD)のあがり症などを発症されている方は、「人前で話す」、「電話で話す」、「たくさんの人に見られる」等の状況では強い不安を感じてしまいます。
ほとんどの人は、もちろん始めの頃は不安や緊張をしますが、それも時間とともに慣れてきて、不安感・恐怖感を徐々に薄れていくものです。しかし、あがり症等のSADの患者さまは同じようにはいきません。
特に、「周りの人は自分を見て笑っているんだ…」というように強く不安を感じ続けてしまいます。

また、自身が感じている激しい不安感が、「普通じゃない、周りの人とは違う、この不安感・恐怖感はおかしい」と認識しています。次第に、恐怖と感じてしまう場所へ行くことを避けるようになります。
しかし、どうしても外に出なければならない状況では、出る前から強い不安感があり、今まで以上に周囲からの視線が気になるようになってしまいます。
このような強い不安な感情は、学校や職場における活動に多大な影響を及ぼし、不登校・中退、退職といったケースに陥るケースも少なくなく、生活に大きな支障をきたします。
 
 

統合失調症

統合失調症 統合失調症は、心の病のひとつです。
有病率は、国を問わず大体0.5~2%。
患者には10~20代が多く、決して珍しい病気ではありません。

この病気の特長は、症状が出ていないときは、普通の人と何ら変わりがないこと。
日常生活に大きな支障を生じさせる危険があるにもかかわらず、そのために発見が遅れることも少なくありません。

症度と症状のタイプは、人によって異なりますが、多くの場合、物事を考えていく道筋がまとまらない、実際には見えないものが見える、聞こえないことが聞こえる(幻覚・幻聴)、自分の感覚や考えが頭の中できちんと理解できないなどの症状が現われます。

そのため、「人とのコミュニケーションが上手くとれない」「とにかくイライラする」「まわりからの刺激を感じやすくなる」といった状況に陥りやすくなり、疲労度が増し、さらには物事に対して無関心になったり、あらゆることに対して意欲がわかなくなってしまいます。

また統合失調症は、患者自身が罹病(りびょう)しているということに気付かない場合が多く、上記のような症状に悩まされるうちに、仕事、対人関係、身の回りのことをする能力が損なわれ、日常生活もままならなくなり、病気だとわかったときには、重度の症状を発症していたという例も少なくありません。
 
 

人格障害

人格障害 人格障害とは、英語の「Personality Disorder」の日本語訳として使われるようになりました。
しかし、「人格障害」というと、どこか人間の根幹にかかわるネガティブなニュアンスがつきまとうため、最近では「パーソナリティー障害(パーソナリティー機能障害)」とよばれることも多くなりました。
また、人格障害における「人格」は、人間としての質が高いとか立派であるという意味では決してありません。
人格障害は、社会通念や常識を超えて、物事の考え方や行動パターンが非常に偏っていて、そのために、対人関係のトラブルや日常生活に支障を来たす状態をいいます。
 
人格障害の治療
人格障害は、自覚があっても苦痛や問題意識を持たないことが多く、本人からの積極的な治療は望めないのが現状のようです。
したがって、多くの場合は、家族や職場の人が精神科や専門施設に相談をして、本人の周囲の状況を調整したり、対応のためのアドバイスを受ける形になります。
人格障害の治療としては、人格障害のタイプに応じて、部分的な症状については薬物療法が有効な場合もあります。
また、カウンセリング、認知行動療法、集団療法、精神分析的精神療法などの精神療法が行われます。
 

PTSD

PTSD PTSD というのは、Post-traumatic Stress Disorder の略称です。
PTSDでは、幼児期虐待、自然災害、産業事故、交通事故、犯罪被害、レイプ被害、暴力被害などのトラウマ体験の後に、トラウマに関連する特徴的な症状(再体験、回避、麻痺、覚醒亢進、解離など)がみられます。

比較的多い精神障害で、PTSDの生涯罹患率は男性で5%、女性で10.4%と、女性が男性の約2倍です。
自然災害などの同じトラウマ体験にさらされた場合のPTSD罹患率は女性が男性の約4倍です。
アメリカでは、戦闘後遺症、レイプ後遺症としてのPTSDがよく研究されています。
ベトナム戦争退役軍人とレイプ被害の女性のPTSD生涯罹患率はそれぞれ、30%、32%です(Kulka RA et al, 1988; Resnick HS et al, 1993)。

PTSDは他の精神障害を合併しやすいという特徴があります。
とくにうつ病と物質使用障害の二つはPTSDに合併しやすい精神障害の代表です。
PTSD患者の、うつ病、PTSD以外の不安障害、物質使用障害のいずれかの生涯罹患率は80%以上です。

PTSD患者のアルコール薬物乱用依存生涯合併率は、以下の通りです(アメリカのデータ)。
アルコール乱用依存症―男性52%、女性28%。
 薬物乱用依存症―男性35%、女性27%。

一言でPTSDといっても、その重症度、慢性度はさまざまです。
慢性、重症例の代表は、幼児期の身体的虐待、性虐待です。
この他、アメリカでは、ベトナム帰還兵のPTSDにも重症例が多いといわれています。
いずれも長期の多重トラウマ体験であることが多いからです。
これに対して、成人の単発性のトラウマ体験(とくに暴力、犯罪被害以外のもの、たとえば自然災害など)では、軽症例が多いことが予想されます。