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パニック障害

パニック障害について

パニック障害とは
はじめに
不安とは漠然とした複数の感情が入り混じっている恐れのことを言います。恐怖は、原因としてはっきりと外的な対象があるのに対して、不安に関しては対象がありません。
その不安には、正常範囲のもの・病的なものと分けられます。
病的不安  正常範囲の不安
正常範囲の不安と病的な不安とで、その間には大きなグレーゾーンがあります。パニックでの発作は病的な不安のことを言います。不安が原因の発作にはいくつかあり、例としてはPTSDや社会状況に誘発された不安などが代表的です。
ある時、突然『胸の鼓動が激しくなる、変な汗が滝のように流れ出る』といった理由なき発作に襲われ、『あの発作がまた起こってしまうのではないか』(予期不安)という不安感情が持続し、日常の生活に支障が出るような障害をパニック障害と言います。
パニックを初めて起こしたとき、あまりにも激しいものであれば救急車で運ばれることも多々あります。激しい発作が起こるにも関わらす、検査を受けると異常があるとの診断までは至らず、いろいろな病院を受診しても、その間は適時適切な治療が受けられないため、症状が悪化することも多くあります。
表2
パニック障害 発作によるパニックでは、これらの症状が原因もなく突然発症し、ほとんどが10以内でピークに達し、30分以内でおさまります。

身体的な異常がなく、表2のうち4つ以上が当てはまってしまうとパニック障害の可能性が非常に大きくなります。
『またあの発作が出るんじゃないだろうか…』という不安感が必ず伴う予期不安を前述で紹介しておりますが、発作が繰り返される毎に徐々に不安が膨らんでいき、同じように『また出る…』という感情が出る悪循環が生じて、パニックを誘発させてしまうことにもなります。

この不安が持続してしまうと、とうとう一人で電車に乗れなくなってしまったり、人ごみの中を極端に避けたりと普段の生活に大きな制約ができてしまいます。

広場恐怖=広場が怖いというわけではなく、発作が起こってしまう恐怖で人が多く行き交う場所・状況を極端に避けるようになることを言います。例えば、電車や車、美容院、歯医者さん、人ごみ等がそれにあたります。

その症状が続いてしまうと、2次的なうつ状態となってしまうことがあります。
パニック障害は従来、1960年頃にアメリカの精神科医『クライン』が『不安・恐怖反応』と診断していた患者に対してうつ病薬『イミプラミン』を投薬すると、全員が急性の不安発作が消えたことを観察しました。
このことが、研究の起点となって1980年にはDSM-Ⅲ(米国精神医学会の分類)で他の不安障害と分け隔てて「パニック障害」という病気の概念が生まれました。
なので、パニック障害はある種の治療薬により顕著な効果が出たことから他の病気として区別された病気となったのです。

その結果、うつ病には親和性が存在します。
また、DSM-Ⅲでは「パニック発作」として定義され、発作回数が規定されたそうです。新規で改訂された定義の診断基準は、予期不安・回避行動の方に重点的となるようにされました。

上記で記述している通り、すぐに診断されず、多くの病院を回って治療が遅れることが多いのがパニック障害です。
 
 

パニック障害の治療

パニック障害の治療 薬による治療の目的は、パニックの頻度を減らし、また発作が起きたらどうしよう…という感情も減らし、抑うつ症状をも軽減させることです。ベンゾジアゼビン系抗不安薬、SSRIなどを使用します。

また、広場恐怖には薬による治療だけでは完全な治療ができないので、認知行動療法を相互に行い治療することが大切です。
こういった症状の背景に、何かしらの人に対しての問題が潜んでいる場合では心理的な治療を行うことも重要です。

パニック障害では、カフェインや炭酸、ひどい疲れによって悪化する場合があります。その場合は生活週間を改善することも必要となってきます。